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「目に見えないほど小さな生物との生存戦争」  秋に備えて…B

メキシコで発生した新型インフルエンザA(H1N1)は、世界各国で21万人以上に感染し、引き続きウイルス感染は拡大している。また、全感染者における死亡率に上昇傾向が見られ、死亡率が1%を超えている。 8月28日付でWHOが発表したデーターは、感染者数20万9,438人、死者2千185人。夏にもかかわらず、全国的に流行入りしている。


「敵を知り、己を知る」

戦いにおける兵法の極意に「敵を知り、己を知る」というのがある。 今回は、これに習ってそもそも数々あるウイルス性の病気(SARS、エイズ等もそうです)の原因である「ウイルス」とはどういうものなのか調べてみた。
よく混同される物に「細菌」が挙げられるが、増殖の仕方がまったく違う。 「細菌」の場合は、栄養があって一定の条件が揃えば、その栄養を取り込んで自力で増殖していくので、取り付く相手は生物に限っているわけではない。抗生物質に弱いので、耐性がつくまでは有効な手段となるといった特徴があるが「ウイルス」は、自力増殖はできず、生きている細胞にしか取り付かない。 つまり、生きている細胞がなければ存在できない。生きている細胞の力を借りなければ殖えない。殖えるのが目的なので、驚異的なスピードで増殖し、増殖しやすいように変異していく。そして、抗生物資は効かない。取り付いている細胞を殺さずに、ウイルスだけをやっつける特効薬はない。厄介な存在である。
一方「インフルエンザ」についてみると、過去にも定期的?に大流行を起こしている。。

過去の状況はどうだったのか

1919年から始まったスペイン風邪(H1N1型、日本での状況は、前回号を参照)は、39年間。1957年からアジア風邪(H2N2型)は、11年間。1968年からの香港風邪(H3N2)は、9年間。1977年からは、ソ連風邪(H1N1型)と続き、 「アジア風邪(1957年、日本では罹患者300万人、死者5700人)」も夏に患者増となっており、この点については今回の新型インフルと類似している。 そして、1977年に香港で発生したH5N1型(強毒)の鳥インフルエンザが、完全に収束したとされていない中での今回のH1N1型なので、何時さらに進化した強毒性のインフルエンザになるかも知れないと警戒している状況なのだ。

症状は、普通の風邪とどう違うの?

普通の風邪と比べると、潜伏期間が短い。1−2日間の潜伏期から、急激に発熱、頭痛、咳・鼻汁、全身の倦怠感、筋関節痛などがあり、1週間くらいで治まるが、肺炎へと重症化することも多い。全身症状が強いのが特徴とされる。

ワクチン接種は、有効だが

わが国でも遅ればせながら、ワクチン接種について発表されたが、100%効果があるというわけではない。ウイルスの変異スピードが速いため、ワクチンが製造されている段階では既に対応できないケースも考えられる。また人によっては、副作用も出るということを念頭に入れておかなければならない。

いかにして感染するのか

基本的には飛沫感染であるが、これから患者数が多くなる状況では教室や電車といった限られた環境の中では、クシャミや咳で体内から飛び出たウイルスが小さなホコリに乗って空中を漂い鼻・目・口元の粘膜に取り付いた時、洗い流されるかしなければやがて罹患する。

ウイルスの好きな環境と弱点

弱点は、紫外線(日光)、加熱、湿度に弱いとされているが、この夏場に感染が増えていることを思えば、その耐性を増しているのかも知れない。しかも、低温と乾燥には強いので、これからの季節はまさにウイルス乱舞の時期なのだろう。
ウイルスの生きている時間は、およそ10分。低温で乾燥している環境では、もっと長く生きてるらしい。粘膜に取り付いて、体内に入り込んでから早ければ12時間かかって発症し始める。
ここで注目すべきことは、発症までの時間があまりにも短い点だ。潜伏期間(1−2日とも言われる)が短い上に、急激に発熱、咽喉痛、咳・痰と進んでいく、高熱が出始めた時点での早期治療が望ましい。軽ければ、5日位で治まるが重症化するケースもある(原因不明)。
これから流行期になって3、4人に一人が罹患している状況に近づけば、屋外では目・鼻・喉をしっかり守る必要が出てくるし、小さなキズ口にも注意したほうが良いかもしれない。一方屋内では、新鮮な空気を取り入れて暖かくし、適度な湿度を保つよう工夫しておく。
いづれにしても、今後のニュースには気をつけていたい。

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